しくじり先生から学ぶ保護者からのクレームをなくす方法②「合意形成」

教師奮闘記

こんにちは、正楽です。

今日は保護者からのクレームをなくす方法第二弾「合意形成」です。

合意形成とは

教師ー児童間、児童ー児童間の意見の一致を図ること

合意形成というと難しく思えますが、要は「契約を結びましょうね」ということです。

どういう時に合意形成が必要かというと、児童全体に指導をする時です。

例えば、体育の授業後に、授業で使ったものが取り残されていたとしましょう。片付けるはずの体育係は、教室へ帰ってしまいました。何人かはまだ遊んでいます。これを見た教師はカチンときて全体指導が必要だ!と考えます。そこで、もう一度全員を体育館に集めて指導するとしましょう。

「ボールが体育館に残ってました。誰も気づかんのか?6年生としてそれでいいんか?」

この指導は、しくじり先生の指導です。実際の状況とは違いますが、似たようなものです。

何がいけなかったのでしょう。

実は、指導をされる児童の中には、「何で怒られてるの、私たち」という叱られる理由が分かっていない児童や「どうしたの?先生」という状況が飲み込めない児童、「何で関係ない俺らまで!」という叱られている理由が分からず内心反発している児童、「僕のせいで」という当事者本人などいろいろな児童がいます。そのような児童に、いくら教師が熱弁をふるっても指導が入るのは片付け忘れた体育係(当事者)の児童だけです。あとはポカーンとしています。むしろ、「うざ」ぐらいに思っているでしょう。

では、どうすればいいのか。

答えは、教師と児童の認識の溝を埋めることが必要です。

①共通理解を図る。
 体育館にボールが置き去りにされていました。
②学級の問題であることに気づかせる。
体育係の片付け忘れ以外の問題点があるよね。
③今後のあるべき行動を共通理解する。
 じゃ、これからどうすればいいと思う?
④指導する・されることへの共通理解
 それじゃ今度からこういうことがあったら指導するよ、いいね?

ここでようやく、教師と児童の間に合意が形成されたことになります。
これからボールが置き去りにされて指導されても、「あ、そうだった。」と児童の中で納得感があるということです。

合意形成をしていないと、「なんか私ら関係ないのに怒られたし」とぶつくさ家で文句を言い、それを聞いたママが飛んでくるわけです。「先生は、どういう意図で指導されたんですか。この子たちは関係ありませんよね。」です。笑

実に面倒ですが、「面倒なことをほっておくと、さらに面倒になる」のが世の常です。

明日からまた頑張ろう!

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