こんにちは、正楽です。
今回は保護者からのクレームをなくす方法第五弾「価値づけ」です。
教師が子どもの行動を褒めたり認めたりすることで、その行動を「良いこと」として認知すること
なぜ、価値づけると保護者からのクレームが減るのでしょうか。
保護者がクレームを入れる時は、決まって自分の子が納得のいっていない時です。
理不尽に怒られたとか、自分だけ怒られたとかが多いでしょうか。
しくじり先生の例で言うと、修学旅行の班決めや委員会決めなどで、Aちゃんが自分の気持ちを抑え、誰かに譲ることで我慢をしました。「本当はあの子となりたかったのに」「Bに嫌われるのがイヤで言えなかった」そんなことを家で言うわけです。で、出てくるわけです。
「先生、決め方が悪いんじゃないんですか。」「うちのAばっかり我慢してBはわがままばかり」
何をしても何か言いたいのかもしれません。
ですが、ここでも一言あれば違っていたかもしれません。
※「ここでも」と言っているのは過去記事をご覧ください。
それが「価値づけ」です。
教師が、Aが我慢して譲ったことを、良いこととして学級で褒めたり認めたりするわけです。
すると、Aは同じ我慢をしたとしても、「自分は良いことをしたんだ」「周りのことを考えられたってことだ」と自己を肯定し、気分が上がります。さらに、Bのようなわがままな子どもへの牽制にもなります。Bの振る舞いが暗に良くないと言っていますから、Aとしても少し清々した気分にもなるでしょう。
子どもたちの様子を見ていれば、誰が不服そうかはピンときますよね。すかさず価値づけをするか、またはじっくりと話を聞いてやるといいと思います。
不平不満をもたせたまま帰すか、自己肯定感に満たされた状態で帰すか、結果は天と地ほど違います。
低学年ほど「効果はバツグンだ」です。理想の行動を教師が褒めることで、子どもは「あういう行動は褒められるんだ!」と素直に受け取り、良い行動をしようとします。良い行動をする子どもが増えます。多ければ多いほど、それが学級の正義になります。
ま、正義をかざす時ほど、残酷になりがちなのですが・・・それはまた今度にしましょう。
さて、偉そうに「価値づけ」なんて言ってますが、自分でも毎回見逃さずにできている自信はありません。実は、教師側に明確な「理想」「願い」がないと、矛盾したことを価値づけることにもなりかねません。「先生前違うことをいいって言ってたのに」と却って不信感にもつながります。
そのため、ぜひ「自分の価値観」持ちましょう。そして、それを然るべき伝え方で伝えていきましょう。クレーム0に向けて。
人間日々勉強ですね。
明日も、楽しみ見つけて頑張りましょう!
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