今回のクレーム対策は「宿題」です。
前回の「丸つけ編」とも関連してくるところもありますが、宿題の出し方についてお話ししたいと思います。
しくじり先生の宿題の出し方はというと、その日に習ったところの復習として宿題を出します。これに関してクレームをもらったことはありません。
大体クレームがくるのは、質と量についてです。
質
一度、写生画の宿題を出したことがあります。家の周りなどどこでもいいのですが、八つ切りの画用紙に風景を描いてくる宿題です。
本来なら学校で何時間かかけて取り組ませるものですが、6年生が体育大会の準備やなんやらで全然時間が取れませんでした。そこで、写生画コンクールもあるし、絵が得意な子にとっては賞に入るチャンスなので、週末に写生画の宿題を出しました。
そしたら、やはり来ましたね。きっと子供がブーブー言いながら書いたのでしょう。
「先生、写生画を宿題にされた意図はなんですか。」「子どもが大変そうでした。」
はいはい、分かってますよそんなことは。
小さな親切についての作文、原稿用紙3〜4枚分をGWに出した時には、「何を書けばいいか全然分かりませんでした。もうちょっと指導してから出してください。」
あのさ、要項もつけて、なんなら過去の受賞作を2作品もコピーして参考にと全員に渡してやったのに、何を書けばいいか分かりませんて。
他の子は上手に書いてきてますよ。
夏休みに出すような宿題を出したために、こんなクレームをいただきました。僕も出したくないですよ。見たくもないし。
質では、難易度と複雑度が高い宿題は、クレームの対象になりやすいですね。
量
量に関しては、多いのと少ないのではどちらのクレームが多いと思いますか。
経験上、少ない方にクレームが来ることが多いと感じます。
「先生、宿題もっと出してください。」「子供が全然勉強しなくなりました。」
宿題の量は前担任との比較もあるので、相対的なものですが、保護者会で言われることがありました。
宿題が多い場合はどうでしょう。クレームを入れる保護者がいないことはないですが、大抵習い事をさせている家庭が多いです。「習い事がある上にこんなに宿題が多くて寝るのが遅くなるじゃないの!」こんな感じですね。
保護者はしっかりと見てくれるのであれば、多い方がいいと思っているのです。
少ない時は、自主的に勉強すればいいのです。自分から求めてするのが学習です。
多い時は、自分で時間を見つけてやるしかないので、、休み時間を有効に使えばいいのです。
終わりに
宿題を出さない先生もいらっしゃるでしょう。
それはそれできちんと意図を説明することで、納得してもらえます。
要は、「宿題で育ててね」を期待しているわけです。
出し過ぎても、チェックが大変ですし、出さなさ過ぎても不安。
そのため、先生にとってコスパのいい宿題の出し方を考えていきたいものですね。
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