教師と保護者の恋愛小説「わかっているけど」(31)

小説

〜番外編②〜

読書感想文

夏休みの宿題のド定番といえば、読書感想文。

子供の嫌いな宿題ランキング上位。

やらせる親も大変、点検する教師も大変な害悪でしかない存在。

何であるんでしょうね。

誰しも一度は苦戦したことがある読書感想文ですが、そんな読書感想文についての話をしていた時のこと。

「読書感想文て見るのも大変なんやってな。子どももやりたくないやろに。俺なんて昔の日本文学○選みたいな本から選んで読んでたよ。芥川龍之介の『鼻』とか『羅生門』とか。」

「なんでそんな難しいの読むんやって。私6年間ずっとヘレンケラーw」

そんな人いるのだろうか。 容量がいいというかなんというか。

「私読まんでも書けるよ。」

真面目にやっていた僕は、自分がアホらしく感じた。

版画

冬の図工といえば、版画。

これまた誰しも経験があるだろう。

下書きと反対になったり、彫刻刀で指を切ったりと懐かしいが、得意だった子はあまりいないだろう。

なんせ、手間で難しい。

絵は描かないといけないし、彫らないといけない。さらには、インクで刷らないといけない。

そんな版画だが、長谷川さんには版画で賞に入った経験があるらしい。

「へぇ賞入ったんや、すごいやん。なかなか入らんよ。」

「私いい彫刻刀買ってもらえんくて、安っい全然切れん彫刻刀しかないでそれで彫ったら、『セーターの温かみが上手に表現されてますね』って賞入ったわw」

用途に合わせて用具を選ぶ大切さ。

あると思います!

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