教師と保護者の恋愛小説「わかっているけど」(45)

小説

隣人トラブル1

長谷川さんが住んでいるアパートは,○水ハウスが増築しているシリーズの小洒落たアパートだ。

1階に3部屋,2階に3部屋で合計6家族が住んでいる。

家族といっても小学生のような大きい子供がいるのは長谷川さんぐらいで,残りは夫婦だけ,あるいは小さな子供1人いる夫婦が主だった。

そこに長谷川さんが娘と2人で越してきて,2階の真ん中の部屋に住むことになった。

今回紹介するのは,長谷川さんが退去するまで敵視していた左の部屋の住人についてだ。

壁叩き女

僕がかつて借りていた○オパレスは壁が激薄でよく隣の音が聞こえてきた。

しかし,こういう○水ハウスや大○建託の物件は流石に壁の作りはしっかりしている。

それでも物音が0ということはない。よっぽど防音をしなければ不可能だ。

だからお互い様ということで生活するのが、集合住宅のマナーだろう。

しかし、左の部屋の住人は違った。

やよいちゃんがクローゼットを開けると壁をドンドンドンと叩く音がするというのが始まりだった。

最初は長谷川さんも「何や」とは思いながら気にしていなかった。

しかし、クローゼットだけでなく、風呂場の戸を開ける時にもドン!ドンドンドン!と音がするようになった。

何かを開けるたびに壁を叩いてくるのだ。

話だけ聞いていた僕だったが、風呂を借りた時に機嫌よく歌っていたら壁を叩かれた。

「ホントや!壁叩いてたわ。」

「ほやろー?のくてーキチガイなんやって。」

出ました。長谷川さんのキチガイ認定。

しばらくほったらかしにしていたのが、偶然下の階の人と話す機会があった時に、下の階の住人も被害にあっていることを知った。

そこで長谷川さんは管理人に電話をすることにした。

下の階の住人は反撃として天井を叩き返したらしいのだが、やりすぎて天井に穴を空けてしまったらしい。

一方長谷川さんはというと、電話後も叩かれることがあったようだが、長谷川さんはキチガイは相手にしないタチなのでそれからもほっといたようだ。

〜後日談〜

どうも左の部屋には夫婦が住んでおり、奥さんの方が気難しいようだ。

ずっと家に引きこもっており、夫をキチガイのように罵るらしい。

隣から「オメェオメェ!」と聞こえてくることが頻繁にあったようだ。

長谷川さんは最初、韓国ドラマを爆音で流していると勘違いしたようだ。

韓国ドラマのお母さん役はヒステリックに怒るのをご存知だろうか。

そんな嫁はノシをつけて返したいところだ。

そんなキチガイさんとの攻防はこれからも続く。

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