教師と保護者の恋愛小説「わかっているけど」(56)

小説

長谷川さん 脱毛する

少々際どい内容になりそうですが,長谷川さんが脱毛しました。

最近はメンズでも脱毛する人が多くなってきました。

あまり詳しくはありませんが,ヒゲだけとか全身とかできるようで,定期的に通わないといけないようです。

同僚でもヒゲ脱毛に通ってツルツルになって嬉しそうにしている後輩がいました。

それなりに値段はしますが,コンプレックスがなくなるとあれば出す価値はありますよね。

聞くところによると,VIOを脱毛するメンズも増えてきているとか。芸能人でもちらほら聞きますね。

しかし,銭湯に行っている僕の体感としては,1人いるかどうかです。

おじさん,おじいさんではほぼいません。しているのは若者です。

一方で,女性は昔からしていると思いますが,最近では中学生から始めているということで脱毛が若年齢化しているようです。

確かに,中学生ともなると女の子でも毛深い子は気にするでしょう。腕だけ,背中だけ脱毛する子もいるようです。

長谷川さんが娘のやよいちゃんに

「あんたVIOもやったら?」

と言っていましたが,やよいちゃんは

「いいて。まだみんな生えてるもん。」

と何かおかしなことになっていました。

そもそも長谷川さんが脱毛することになったのは,保険のお客さんでもあり,元々はネイルかマツエクをやっていた人が脱毛専門にシフトするということで行ってみたようです。

15万〜20万払ったと言っていたでしょうか。

「もうツルツルやで。」

と言ってきた時には,どこか別の世界に行ってしまったかのようでした。

童貞を卒業した友達のような感覚です。

もうどうあがいてもこっち側には戻ってこれない人です。

そんな人に思えました。

「もう楽やわ〜」

そんなことばかり言います。

「先生もやったら?」

僕はあってもなくても困らないので高いお金を出してまで脱毛しようとは思いません。

ただ,ふとしてもいいかなと思ったことはあります。

それは,自宅で腕立て伏せをしている時です。

腕立てをしていると,どうしても目が床に行きます。

すると,床に落ちている毛の多さに気付かされます。

いつの間に。

きっとメンズの部屋に落ちているものランキング堂々の1位だと思われます。

仕方ないことなのですが,かつて同僚の一人暮らしの部屋にお邪魔した時に落ちているのを目にして,

同性でありながら少し不快に思った記憶があります。

女性ならば尚更不快に思うのではないでしょうか。

自分の毛ですら不快であるのに,いわんや他人の毛をや。

そう思った時に,毛が落ちないという点においてはしてもいいかなと思いました。

ちょっと逸物が大きく見えるらしいことも加味すると

揺れますね。

そんなことはいいとして,彼女がいわゆるパ○パンになるということについて議論を進めましょう。

みなさんは,どちら派でしょうか。

いやはや

パ○パンだけに,不毛な議論ですね。

IPPON!

なかなかの傑作(毛っ作)ですねw

ちなみに僕は,あからさまよりもお飾り程度に生えている方が趣があると思うのですが

みなさんはどう思われるでしょうか。

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