35歳になって思うこと。人生に迷ってる人へ。

管理者

昔勤めていた中学校の校長先生が言っていた。

「20代は色々挑戦して合う合わないを見つける時期。30代は経験が積み重ねられ旗を立てる時期」

自分はこれで生きていくという旗を立てるのだという。昔聞いた時は、30代かっけぇと思っていた。

実際職場にいた30代は、かっこよく見えた。脂がのって、芯があって。

しかし、いざ自分が30も半ばになってみて思うことは「思ってたんと違う」だ。

旗の立てどころが分からない。

これは、自分でも薄々気づいているのだが、原因は2つあると思っている。

1つは、性格。何かに特化することを恐れているのだ。特化するということは、他のことは切り捨てるということだ。決断とはそういうことだ。決めて、断つ。つまり、1つの道に決めて、他の道を断つということだ。そのため、道を極めている人を見ると、尊敬する。

しかし、道を決めるということは、他の道を選んだ人と敵対する関係になる危険性も孕む。あまりそういう関係が得意ではない自分がいる。決めた道が間違っていたらどうしよう、無駄だったらどうしようと考えてしまい、分かれ道のど真ん中から動けなくなっているのだ。最近は、女の人を選ぶのにも、そんな考えが出てきて、どうにも動けない自分がいる気がする。

いい意味でいうとバランス型だ。マリオカートでもルイージを選ぶタイプ。重さも速さもテクニックも全部ふつー。これといった欠点もなければ、これといった魅力もない。

2つめは、熱意だ。

どうも、1、2年目あたりから思っていたことだが、この職業に対する熱意があまりない。

確かに受け持った子が慕ってくれることや成長した姿を見ることは、嬉しいものだ。それに、与えらえれた仕事は全うしたいという思いは俄然ある。デキる人でありたいと思うため、授業や学級経営も勉強して頑張る。

どうも、自分がどう評価されるかに腐心しており、目が子どもに向いてないのだ。言うなれば、興味がない。だから、周りの同僚と比べると指導に熱意が足りないと感じる。熱意は、声かけや行動に表れるため、感じ取りやすいのだ。最近、中堅と言われる年齢になってきて、後輩が割合が増えてきた。子どもに一生懸命になっている後輩を見ると、ただただ尊敬する。こういう人が先生に向いているんだろうなと思う。自分が親ならこういう先生に預けたいと思う。

さて、最近YouTubeやTikTokでやたらとインフルエンサーが煽ってくる。何かに特化しなさい、強みを生かしなさいと。

バランス型の自分にはなかなか厳しい言葉だ。求められていたと思われていたバランス型。これまでの日本の文化風土がバランス型を好んだと思っているのだが、どうも最近風向きが違う。

求められているのは、特化型なのだ。何かに特化していることは、その分野で重宝される。需要があり、価値がある。

そんな人間になりたいと最近思う。

じゃぁ自分は何に興味があり、何を持っていて、何に熱中できるのか。何をしたいのか。

35歳、あらためて自分を問うています。

さて、どこに旗を立てようか。

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